【ACアダプター】種類・仕組み・代用品の選び方までご紹介!
ACアダプターを紛失してしまったり、中古の商品を購入した際に電源アダプターが付属していなかったという経験はないでしょうか。製品のマニュアル等を見ると「必ず専用のACアダプターを使用しましょう」という記載があり、改めて専用のアダプターを購入する必要に迫られるケースがあるかと思います。この記事ではそんなACアダプターに関して、基本的なことから規格の見方、ACアダプターの種類、代替品の購入方法に関して解説致します。
- ACアダプターを紛失してしまった方
- ACアダプターが付属していない製品を購入検討している方
- ACアダプターの種類に関して詳しく知りたい方
- ACアダプターの代替品を探している方
ACアダプターとは、ACアダプターの役割
ACアダプターとは、電気を使用する機器に対して、コンセントから適切な電気に変換して供給する機器を指します。パワーサプライと表記している説明書もあります。
ACアダプターの『AC』とは『Alternating Current』の略で交流を表しています。『DC』は『Direct Current』の略称で直流を表しています。
通常、日本で供給されている一般的な電源、いわゆるコンセントから供給される電源は『交流(AC)100V』となっています。この交流(AC)100Vを使用する機器に合わせて、適切な電気に変換するのがACアダプターの役割となっています。
ACアダプターを使用する機器の中で馴染みの深いものに、ファミコンなどのテレビゲームがあるかと思います。ファミコンに必要な電源は『直流(DC)10V』となっており、コンセントの電源ではそのまま使えないため、ACアダプターを使用して適切に変換する必要があるのです。万が一機器の仕様と異なる種類のACアダプターを使用してしまった場合、機器の破損等に繋がるため絶対にやめましょう!
ACアダプターの規格・種類の見方・選び方のポイント
入力電圧
入力電圧は日本の製品の場合、ほとんどが『AC100V』という記載があるかと思います。これは日本のコンセントの仕様に当てはまり、日本国内における通常のコンセントであれば使用可能ということになります。逆に、エアコンなどに用いられる200Vのコンセントや、海外の120Vなどのコンセントでは使用できない事を意味しています。『AC100~240V』などと表記されたアダプターに関しては日本国内だけでなく海外でも使用できる製品であることを表しています。
また『50/60 Hz』といった表記もありますが、これは交流の周波数を表しており、日本では発電所の関係で関東・関西で異なった周波数の電気を使用しています。『50/60 Hz』という表記は「50Hzと60Hzの両方に対応している」という意味になります。日本国内の製品であれば、ほとんどのものが『50Hz』と『60Hz』の両方に対応しているため、アダプターを選ぶ際にはあまり気にしないでもOKかと思います。
詳しい解説(読み飛ばしてOK)
また、「20VA」と表記されたアダプタがありますが、これは皮相電力を表しており、単位は「ボルトアンペア」です。計算式は「V(電圧)×I(電流)=S(皮相電力)」。電圧が100Vなので「100×I=20」という式が成り立ち、I(電流)=0.2A という式ができます。つまり100Vで0.2Aの電流が流れることをあらわしています。電力を表す単位にW(ワット)がありますが、これは「有効電力」を表す単位で、実際に電気機器で使用される電力を表すのに対し、「皮相電力」は電源から送り出される消費電力と無効電力の両方をあわせたものを表しています。
AC(交流)かDC(直流)か
アダプターの選び方のポイントとしてAC(交流)かDC(直流)かも需要なポイントです。
ACアダプターは「AC(交流)」を「DC(直流)」に変換する「AC-DCアダプター」と、変換せずにそのまま「AC(交流)」を出力する「AC-ACアダプター」があります。現在使用されているアダプターのほとんどのものは「AC-DCアダプター」ですが、稀に古い機材等で「AC-ACアダプター」をみかけることもあります。もちろん機器によって使用するアダプターは異なりますので、「AC-ACアダプター」が必要な機器に「AC-DCアダプター」を使用してはいけません。
出力電圧
ACアダプターには使用する機器に応じて「9V、10V、12V」等に変圧する電圧の値が記されています(上記写真参考)。使用する機器に応じて電圧は異なりますので選ぶ際には同等の電圧のアダプタを選びましょう。
定格電流
ACアダプターには『300mA、850mA、1000mA、3.0A』といった定格電流が表記されています。定格電流とは通電できる電流のことを指します。ACアダプターを選ぶ際は機器に記載されている定格電流と同じ値か1.5倍程度のものを選びましょう。
『センターマイナス』と『センタープラス』
ACアダプターには『極性』があり、『センターマイナス』と『センタープラス』があります。これらも機器によってことなるため注意が必要です。
プラグ(差し込み口)の形状の種類
ACアダプターのプラグにはさまざまな形状の差し込み口があります。一般的なものでは「1.7mm」、「2.1mm」、「2.5mm」あたりがよく使用されているかと思います。プラグ形状も機器により異なるため、アダプターを選ぶ際には必ず確認をしましょう。
便利なアダプター用の変換プラグもAmazon等入手可能です。
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『トランスタイプ』と『スイッチングタイプ』
ACアダプターには『トランスタイプ』と『スイッチングタイプ』というものがあります。見分けがつきませんが『トランスタイプ』の方が重く、『スイッチングタイプ』の方が軽量のなACアダプターになっています。
『トランスタイプ』のアダプターはノイズが発生しにくいためエフェクター等の機器で多く使用されています。
『スイッチングタイプ』のアダプターは『トランスタイプ』のアダプターにくらべ非常に軽量なため、エフェクター等の機材やオーディオ機器以外のアダプターはこちらが主流になっています。
ACアダプターを購入できるお店・サイト
下記サイトで各種アダプタを購入できます。
共立エレショップ
https://eleshop.jp/shop/c/c111211/
半導体、センサなどの電子部品や電子工作キットから、パソコン周辺機器まで多く取りそろえたサイトです。
サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/search/index?s_category_cd=370&i_type=c
音楽機材販売で有名なサウンドハウス。各種音楽機材向けアダプタが購入できます。
デンシ電気店
https://item.rakuten.co.jp/denshi/c/0000000102/
各種電源、計測器、工具、教育用キット、電子部品などを販売しているサイト。私はこちらで『AC-AC アダプター』を購入しました。
- 『AC-DC』か『AC-AC』を確認する
- 出力電圧を確認する
- 定格電流は同等か1.5倍程度
- 極性、『センターマイナス』か『センタープラス』かを確認する
- プラグの形状を確認する