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【保存版】デスメタルまとめ【名盤・おすすめ】

Written by o-saka
【完全保存版】デスメタルまとめ

暇なのでデスメタルについてまとめてみました。私の好みが大分反映されていますがあしからず。

デスメタルとは

HR/HMから派生する音楽のジャンルの一つで、重厚・ハイテンポな演奏に、”デスボイス”と呼ばれる独特な発声方法でボーカルをのせるスタイルが主体。歌詞の内容は主に「死」に関することが多く、中には政治的メッセージや特定の事件等を取り上げたものなどがあります。

デスメタルの起源

デスメタルはHR/HMの中でも、よりスピーディーな「スラッシュメタル」から派生して生まれ、その中でもデスメタル黎明期の先駆者として挙げられるのがアメリカ・サンフンラシスコのバンド、「Possessed(ポゼスト)」です。1985年にリリースされたアルバム「SEVEN CHURCHES」の中に「Death Metal」というタイトルの楽曲があります。

サウンドはやはりスラッシュメタルを思わせるサウンドですが、ボーカルの歌唱方法は今のデスメタルの原型に近く、歌詞の内容には「死者・kill・Hell」といったワードが使われ、曲の最後は「Death Metal Death Metal」で締めくくられます。デスメタルの誕生にポゼストが大いに貢献したといえるでしょう。

その後、1987年に「Death(デス)」が「Scream Bloody Gore」をリリース、1989年には「OBITUARY(オビチュアリー)」が「Slowly We Rot」をリリース。日本では1992年に「HELLCHILD(ヘルチャイルド)」が「…TO THE EDEN」をリリースするなど、80年代後半から90年代にかけて、世界的にデスメタルというジャンルが確立されていき、今現在の様々なデスメタルシーンが生まれていく礎になっています。

デスメタルに関連する様々な音楽ジャンル

メロディックデスメタル

北欧メタルに代表されるメロディアスなフレーズに、デスメタル特有の歌唱法を取り入れたスタイル。通称「メロデス」と呼ばれ、日本でも人気の高いジャンルの一つ。メロディックデスメタル黎明期の主なバンドにスウェーデンの「At the Gates(アット・ザ・ゲイツ)」(1990年結成)、フィンランドの「Amorphis(アモルフィス)」(1990年結成)が挙げられますが、中でも特にスウェーデンの「Arch Enemy(アーチ・エネミー / アーク・エネミー)」は2000年にボーカルの「アンジェラ・ゴソウ」が加入し、女性ボーカルということもあり、日本におけるメロデス人気の火付け役ともなりました。

Arch Enemy - Burning Angel

ブルータルデスメタル

ブルータルデスメタル(ブルデス)は従来のデスメタルよりも、より激しくスピーディーに展開されるデスメタルで、ブラストビートとよばれるドラムのスネアを早く打つ奏法や、ガテラルと呼ばれるデスボイスよりも重い歌唱法が使われるのが特徴です。ギターやベースも多弦を使用したり、低いチューニングが施されるバンドがほとんどです。歌詞の内容は犯罪、殺人暴力、宗教、政治、などのテーマが多く取りあげられます。主なバンドはカナダの「Cryptopsy(クリプトプシー)」(1988年結成)、アメリカの「Dying Fetus(ダイイング・フィータス)」(1991年結成)、「Nile(ナイル)」(1993年結成)などが挙げられます。これらのバンドはしばしばテクニカルデスメタル(テクデス)などのジャンルにも分けられます。また、従来のデスメタル黎明期のサウンドをオールドスクールデスメタル、あたらしいデスメタルのサウンドをニュースクールデスメタルとジャンル分けして称されることもあります。

テクニカルデスメタル

テクニカルデスメタル(テクデス)はデスメタルの中でもより、複雑で高度なフレーズが連発するジャンル。ギターやベースはタッピングやスウィープ奏法が多用され、ドラムもブラストビートやグラビティブラストなど、複雑な曲構成の中にガンガンぶち込んで行きます。アメリカの「Born of Osiris (ボーン・オブ・オシリス)」(2003年結成)や「Rings of Saturn(リングス・オブ・サターン)」(2009年結成)は、非常に高度なテクニカルなフレーズと多弦を利用した幅広いフレーズが魅力のバンドです。。テクニカルデスメタルはプログレッシブデスメタルやプログレッシブデスコアなどのジャンルに細分化されます。

BORN OF OSIRIS - Now Arise (Official Music Video)

グラインドコア

グラインドコア(グラコア)はデスメタルからの派生ではなく、ハードコアからの派生で生まれたジャンルで、ハードコア特有のスピードにデスメタルの重厚感を融合させたスタイルで、ドラムはブラストビートを多用し、ボーカルは「グロウル」や「ガテラル」を用いたスタイルが特徴。起源はイギリスの「Napalm Death(ナパーム・デス)」(1981年結成)。その後、アメリカの「Anal Cunt(アナル・カント)」(1988年結成)、イングランドの「CARCASS(カーカス)」(1985年結成)、メキシコの「Disgorge(ディスゴージ)」等のバンドが誕生します。グラインドコアはさらに、ゴアグラインド、ノイズグラウンド、クラスト・グラインド等のサブジャンルに細分化されます。

ブラックメタル

ブラックメタルは主にスラッシュメタルのようなスピード感のあるサウンドに歪ませたギター、高音の金切声のようなボーカルがサウンドの特徴で、悪魔崇拝や反キリストといったテーマを歌詞に織り込んでいるのが特徴。サウンド面ではクラシカルなフレーズやストリングス等を使った楽曲も多い。コープスペイントと呼ばれる独特なメイクに、全身黒の鋲がついた衣装など特徴。その特徴故に、メタルファン以外の一般の方には、しばしばブラックメタルとデスメタルを混同して認知されているケースが多い。他のジャンルに比べ非常に特徴的な面く、コアなファンが多いジャンルです。ノルウェーの「Mayhem(メイヘム)」(1983年結成)、「Emperor (エンペラー)」(1991年結成)、「 ダークスローン (Darkthrone)」(1987年結成)をはじめとして、台湾の「ChthoniC(ソニック・閃靈樂團)」(1995年結成)など、世界的にも人気のバンドが多数誕生しています。

Mayhem - De Mysteriis Dom Sathanas

デスコア

デスコアはデスメタルのサウンドにハードコア・パンクで用いられる「ブレイクダウン」を用いたサウンドが特徴。楽器隊は多弦を使用し、ドロップAチューニング等の低音を用います。アメリカの「 Suicide Silence( スーサイド・サイレンス)」「Whitechapel (ホワイトチャペル)」が有名。

SUICIDE SILENCE - Unanswered (OFFICIAL VIDEO)

 デスメタルバンドのロゴの特徴

デスメタルバンドのロゴはそのサブジャンルにより様々ですが、主に「棘」「炎」「血」等がモチーフとして使用され、非常にデザイン性の高いロゴが多いのが特徴です。また、そのロゴのデザイン性の高さ故、「バンド名が読めない」というロゴも多数あります。

 おすすめのデスメタルバンド・アーティスト

個人的にお気に入りのデスメタルバンドです。

All Shall Perish(オール・シャル・ペリッシュ)

アメリカカリフォルニア州にて2002年に結成。デスコアの中でもメロディアスなフレーズが多く、ギタリストが技巧派でメロデスとデスコアのハイブリットな楽曲が魅力のバンドです。来日も果たしており私も観に行きました。とても良いバンドだったのですが、suicide silenceのミッチ・ラッカーの逝去に伴い、ボーカルのエディがsuicide silenceに加入。本人は兼任する意思がありましたが、スケジュールの都合上、残念ながらエディはAll Shall Perishを去ることになりました。その後なにやら裁判でもめたりして現在は初期のメンバーに戻っていますが目立った活動は行っておりません。もしミッチが生きていたら「suicide silence」「All Shall Perish」「Whitechapel」といった協力なラインナップで来日もあったかもしれませんね。

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Disarmonia Mundi(ディサルモニア・ムンディ)

イタリアの名音楽プロデューサー「エットレ・リゴッティ」率いるDisarmonia Mundi。元々はバンド形態でしたが、エットレ本人がほぼすべての楽器を演奏し、ミックスまでこなしてしまうという、とんでもない男です。ゲストボーカルにSoil Workのビョーン “スピード” ストリッドを迎えメロデスサウンドにデジタルなシンセサウンドが調和したどちゃくそカッコイイ楽曲です。ちなみにエットレ・リゴッティは「Imaginary Flying Machines」というプロジェクトで、ジブリのメタルカバーアルバムを出しています。

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Slaughter to Prevail(スローター・トゥ・プリヴェイル)

スローター・トゥ・プリヴェイルはロシアのデスコアバンド。ボーカルのAlex ShikolaiはAlex Terribleという名前でYoutube上に様々なカバー動画をあげており、それがきっかけで結成されたバンドだそうです。時代ですね。ボーカルの声はもちろん、ムキムキな身体と鮮やかなタトゥーもカッコイイです。最近のお気に入り。

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これからのデスメタルの展望

一言でデスメタルとくくってしまうと誤解が生じてしまうかもしれませんが、エクストリームという大きなジャンルで俯瞰してみてみると、デスメタルの要素を受け継いだ様々スタイルのバンドやアーティストが誕生しています。日本でも多くのデスコア・メタルコアバンドが活躍し、ビジュアル系バンドもグロウルなどの歌唱を取り入れたバンドが多数います。昨今ではグロウルを操るアイドルまで誕生してきました。今後もいろいろなバンドやアーティストが生まれてくることでしょう。

あらためて調べてみましたがやはりデスメタルは良いですね!嫌なことがあった日には酒飲んでCANNIBAL CORPSEでも聴きましょう!

この記事を書いた人

o-saka(@abiko41)

フリーランスでWEB作ったりロゴ作ったりしてます。
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