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【脱初心者】DNSサーバー・ネームサーバーの仕組みから設定まで解説!

Written by o-saka

WEBデザイナーやWEBエンジニアの方には避けて通れないであろう「DNSサーバー・ネームサーバー」に関してわかりやすく解説いたします!その仕組みから、実用的な設定方法まで詳しく解説致しますので是非参考にしてみてください!

  • DNSサーバーに関して詳しく知りたい方
  • DNSサーバーの切り替えや設定変更が必要な方

DNSの基礎知識

そもそも『DNS』とは?

DNSとは

『DNS』とは『Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)』の略称で、ドメイン名とIPアドレスを紐づける役割を担っています。この『DNS』という仕組みがあるおかげで、わかりやすいドメイン名でホームページにアクセスしたり、メールの送受信を行うことが出来る仕組みになっています。

『DNS』の役割・仕組み

DNSの役割は前述の通り『IPアドレス』『ドメイン』を紐づけるのが役割です。コンピューターは数字の羅列でも問題ありませんが、我々人間がメールやホームページを使用する際に数字の羅列だけでは何かと不便です。そのためわかりやすいドメインをIPアドレスに紐づける『DNS』の役割が必要不可欠となる訳です。

DNSが無いと

DNSのおかげで

『DNSサーバー』『ネームサーバー』とは

『DNSサーバー』『ネームサーバー』は厳密には異なりますが、ひとまずどちらも同じものを指すと捉えて問題ないかと思います。前述の紐づけ作業を行うのが『DNSサーバー・ネームサーバー』になります。

DNSサーバーのイメージ

厳密には「ネームサーバー」は「権威サーバー」を指し、「DNSサーバー」は「フルサービスリゾルバー」を含むサーバー全体の事を指します。ややこしくなるのでここはいったんスルーで大丈夫です。

より詳しい解説を知りたいという方は下記ページが参考になります。

「ネームサーバー」は、文脈により二つの意味で使われます。一つはNSリソースレコードにより指定されるサーバーで、権威サーバー(権威DNSサーバー)を指します。もう一つはDNSのサービスを提供するサーバーで、権威サーバーに加え、フルサービスリゾルバーも含みます。

JPRS用語辞典|ネームサーバー(DNSサーバー)

DNSサーバーで出来る事

前述の通り、DNSサーバーを用いればIPアドレスではなくドメイン名でウェブサイトを閲覧したり、メールサーバーを使用することが出来ます。それだけではなく、サブドメインを設定したり、ウェブサーバーとメールサーバーを異なるサーバーに設定することが可能です。

DNSサーバー設定で出来る事

DNSサーバー・ネームサーバーの設定方法

ネームサーバーの設定はドメインを取得したレジストラの管理画面で行います。下記はXSERVERのネームサーバー設定画面です。

ネームサーバーを複数登録する理由

上記の様にネームサーバーは複数設定する事が出来ます。万が一、ネームサーバー1が稼働していない場合でも、ネームサーバー2、3、、に接続されるため安心です。

ネームサーバー設定後の反映時間

ネームサーバーを変更すると瞬時に反映はされず、数時間~24時間程度で反映されます。

DNSレコードの設定

通常の使用方法であれば、ネームサーバーを設定するだけで問題なくウェブサーバーもメールも使用できるかと思います。ですが、前述のウェブとメールのサーバーを別々に使用したい場合等はDNSレコードの編集が必要になります。

XserverのDNSレコード設定画面

XserverのDNSレコード設定画面

 

Aレコードの設定

Aレコードの設定では、ドメインに対して扱うサーバーをIPアドレスで指定します。下記はXserverの設定例では、「deco8.net」及び「deco8.net」のサブドメイン「192.0.2.0」を参照し、「blog.deco8.net」「198.51.100.0」を参照します。

ホスト名 種別 内容
deco8.net A 192.0.2.0
*.deco8.net A 192.0.2.0
blog.deco8.net A 198.51.100.0

 

ワイルドカードレコードの設定

上記設定例で「*.deco8.net」といった箇所はワイルドカードレコードと呼ばれ、アスタリスク入れることで複数のサブドメインを指定することが出来ます。

ワイルドカード レコードについて – Google Domains ヘルプ 

MXレコードの設定

MXレコードの設定ではメールの配送先サーバーを指定します。

ポイントとして、MXレコードでは直接IPアドレスを指定することは出来ないため、あらかじめAレコードを指定しておく必要があります。下記は「deco8.net」をメールの配送先サーバーに設定する例です。

ホスト名 種別 内容 優先度
deco8.net A 192.0.2.0  
deco8.net MX deco8.net 10

 

MXレコードでは優先度を設定することができます。優先度の数字が小さいものが優先順位が高くなります。

CNAMEレコードの設定

CNAME レコードでは、エイリアスを設定する事が出来ます。例えば「deco8.net」に「ftp.deco8.net」といったアドレスでアクセスすることが可能になります。

ホスト名 種別 内容
deco8.net A 192.0.2.0
ftp CNAME deco8.net

TXTレコードの設定

TXTレコードでは、テキスト情報設定することができます。 主にSPFレコードの設定で使用する機会があるかと思います。

ホスト名 種別 内容
deco8.net TXT v=spf1 +a:sv****.xserver.jp +a:deco8.net +mx ~all

 

いかがでしたでしょうか。DNSレコードの設定は普段あまり触る機会が無い方が多いかと思います。いざ編集しようと思うと難しく感じてしまうかもしれませんが、基本的なことを抑えておけば難しいことはありません。

この記事を書いた人

o-saka(@abiko41)

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